情報と秩序

エントロピー。よくわからない言葉である。

宇宙はエントロピーの増大が進んでおり、宇宙は無秩序に向かっているという。これは物理学、熱力学など自然科学において明確にされてきたことらしい。

しかし、地球には逆のことが起きているという。我々は情報の蓄積によって秩序ある社会を築いている。そう、我々の地球はエントロピー増大の宇宙的動勢に逆らう小さなポケットのようなのだ。

この本は、いわゆる文系の人間が読むと困惑するだろう。初めはなんの話か困惑するが、馴染みある経済の話まで連関させていく一貫性はすごい。しかし、複雑な人間社会を理解するための思考の枠組みとして、経済学や社会学のような社会科学だけでなく、物理学などの自然科学の思考ツールを利用すると多面的な理解が深まることを証してくれるものである。それこそ、複雑系の科学であり、学際的な研究が必要なのである。

 

情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて

情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて

 

 著者の開発した経済複雑性指標についてはこちらを。

The Atlas of Economic Complexity: Mapping Paths to Prosperity (MIT Press)

 

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