夜と霧

ちょっといやなことがあったとき、すべてを吹き飛ばしたい、ちっぽけな悩みに過ぎないと気づきたいときに、ホロコーストの体験記を読んでみるといい。
フランクルは、アドラーやフライトに学んだ心理学者で、詳細な現実・心理描写は読者を引き込み没入させる。それでいて、極限の人間行動はグロテスクには感じさせず、リアリティがあるが、狂気はない。
希望とは何か、生きるとはどういうことか。頭で考えるのがちっぽけなことのようにおもわせられるものである。

夜と霧 新版

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