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夜と霧

ちょっといやなことがあったとき、すべてを吹き飛ばしたい、ちっぽけな悩みに過ぎないと気づきたいときに、ホロコーストの体験記を読んでみるといい。
フランクルは、アドラーやフライトに学んだ心理学者で、詳細な現実・心理描写は読者を引き込み没入させる。それでいて、極限の人間行動はグロテスクには感じさせず、リアリティがあるが、狂気はない。
希望とは何か、生きるとはどういうことか。頭で考えるのがちっぽけなことのようにおもわせられるものである。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

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原因と結果をはき違える。(それでも社会は動いていく)

  因果関係を見出すのは思ったよりも難しい。

 “見せかけの相関” であればいくらでもある。「風吹けば~桶屋が儲かる」は遠大な因果関係があるが、ジブリ映画の新作とアメリカの株価変動に因果関係はなさそう。

 ただし、ウソも何度も言うと真実になるというように、先入観が人々の期待形成に働きかけるようになると真実になることもある。

 それは原因と結果(だと思うもの)が逆転しているのだけど、思い込みが世の中を動かしている一つの例なのだと思う。行為と結果の意味のはき違えが真実に変わるのも面白いが、それが不完全な人間の行為からなる社会の大きな形成要因なのではないか。

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

 

 (一言コメント)

 統計学計量経済学の知識をここまで初心者にも分かりやすく書いている本はないでしょう。操作変数法や差の差分析など聞いただけでも難しそうですが、時には散布図も用いて直観的に理解することができます。